
「乙な細道」の乙さんが書かれた「秀味園」の魯肉飯の記事を読んで、
《そういえば、6月にあそこで宴会をやったよなぁ、あのときの報告はどうしたっけ?》
などと、急に思い出した。
で、過去の記事を検索してみたら、ない!
アップしていないようだった。
編集画面で記事一覧を調べると下書きに残っていた。そうか、作りかけのまますっかり忘れていたのだ。
ということで、これが3か月前の宴会です。
「秀味園」が入っている建物は、1棟を3軒に分けた昭和30年代風の棟割長屋のような形式である。それぞれに2階部分があるので、今風にいえばメゾネットタイプといえるかもしれない。
モルタルの外壁、雨戸を格納する戸袋、一見しただけで古い建築だということが判る。横の路地に回って全体を観察すると、こんな玄関があった。
なんと和風な!
20年ほど前まで、「秀味園」の場所にはお菓子屋さんが入っていた。隣の、現在「雅秀殿」のあるところは青物店だった。
今でも近隣には花屋とか荒物屋などがあったりして、ここが華僑のための商店街、生活空間だったことを偲ばせている。
上の写真は我々が使った宴会場。っていうか、この家の居間みたいな部屋。
おそらく、ご主人は普段、ここで生活しているのだろう。
店舗と座敷の間には、この家のダイニングのような空間もある。その板の間には横長のテーブルとイス、本棚が置かれている。
壁の上には十字架。冒頭の写真が居間へ入るフスマの上に掲げてあった。
当然、本棚にはキリスト教関連の書籍が並んでいる。その中に『聖経』というのがあったが、これは『聖書』なのだろう。
宴席はこんなティッシュと、その上に置かれたむき出しの割り箸から始まった。お上品なところだと銀の箸置きとか、象牙の箸とか、豪華な牌袋などが用意されているのだが、ここのはこんなにシンプル。キリスト的なのだ。
さて、肝心の料理。まずは腸詰。美味しい。ネギと一緒に食べると、さらに美味しさアップだ。
写真を撮るのが少し遅かったようで、誰かが箸をつけていたため、美しい姿をお見せできないのが残念!
これは一人で呑む時の定番。中華風おでん。
黒々としたものは昆布だ。う、旨い!
横浜開港当時、日本から輸出していたものは生糸が有名だが、意外にも海産物がたくさん輸出されていたことはあまり知られていないかもしれない。
ナマコ、フカヒレ、昆布などが中国へ送られていたという。これらは中華料理の食材なのだった。
揚げワンタン。小振りなので一口でポイッ! これはビールにあう。
イカとニンニクの芽の炒め。これはご飯がほしくなる一品だ。昼時は、こんなランチをやってくれればいいのになぁ。
エビのピリ辛炒め。皮まで食べられる。
「秀味園」の厨房。と同時にこの家の台所かもしれない。昭和30年代の雰囲気丸出しだ。
奥を見たら風呂場があった。やはり、ここはお店の方の生活空間に違いない。

大根餅。ここまでくるともう腹パンで、折り詰めにして「お持ち帰り」にしたくなる。
とどめは「切り干し大根と卵の炒め」。和風の切り干し大根が、卵の仲介によって中華に出逢ってしまったのだ。これも一人で呑むときの料理にピッタリの一品。
もう、喰い切れねぇ~!
団子のスープ。何の団子だったか、忘れてしまった。
デザートのスイカ。酔華が好きな果物である。
【秀味園に関する参考記事】
店で食べるルーローハン
テイクアウトのルーローハン